阿羅漢って本名?Q&A

「西川 阿羅漢」って、ものすごい名前ですが、本名なのでしょうか?
正真正銘の本名です。
 第一作目の著書「歩く四国遍路千二百キロ」の中で、次のように本人が書いています。

 私の名前は西川阿羅漢という。阿羅漢と書いてアラオと読む。ペンネームではない。親からもらった正真正銘の本名である。この名前から容貌魁偉な大男を想像するかもしれないが、身長百五十九センチ、体重四十六キロの見るからに貧相な六十七歳の初老の男である。また、生家の職業をお寺関係かと考えるかもしれない。これも大はずれ。父も祖父もお寺には一切関係がない。私の現役時代の職業も、およそ僧侶とは縁の遠い海上保安官であった。加えて私は、仏教的な知識はほとんどないし、信仰心に至っては育ちと常識が疑われるほど皆無である。
「病気のデパート」って何ですか?
おじいさんは、小柄で細身、かつ持病がたくさんあります。
 とても70歳で歩いて、「1ヶ月間/四国一周」、「2年間/日本一周」ができたとは信じられません。第一作目で下記のように書いています。

 四国遍路のことを書くのに、いきなりこんなことを述べたのには理由がある。どの本を読んでも徒歩による四国遍路は、難行苦行の連続であり、これに耐えるためには人並み優れた体力と、精神的な支え(信仰心)がなかったら、難しいのではないかと書いていたし、私もそう考えていた。
  しかし、こんな痩せ細った小男で、しかも宗教的背景の全くない私が、五・八キロの荷物を背負い、約千二百キロを三十一日間で踏破できたのである。それを言いたくて、最初に身長・体重と名前について書いた。
  さらに私には、体力的ハンディのほかにC型肝炎、痛風、冷え性の持病があり、現在治療中である。
 一、二年前までは高血圧と不眠症まであって、まさに病気のデパートのような体であった。
  このようなわけで、私は「阿羅漢」という名前を除いては、四国徒歩遍路とは縁がなさそうに思える。それが、約一年間のトレーニングを積んで成功することができた。


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